Unityでアプリ起動時のスプラッシュスクリーン表示中に画面をタッチされると、 タイトル画面の表示が一瞬だけしかされずに、ステージ選択画面へ遷移してしまう問題
スプラッシュスクリーンって何?
スプラッシュスクリーン(スプラッシュ画面)とは、アプリを開いてから起動が完了するまでのつなぎとして表示される画像のことです。Apple Storeでアプリを公開する場合にはこのスプラッシュ画面はストア申請時に必須であり、使用するアプリの向きや、対応デバイスのサイズに適しているものを提供する必要があります。
Untiyで制作されたアプリにはデフォルトでは上図のようなUntiyのロゴが表記されたスプラッシュ画面が用意されています。Unity Personal Edition(無料版)ではこのスプラッシュ画面を変更する事はできませんが、Unity Professional Edition(有料版)では黒と白の2パターンから選ぶ事ができますし、非表示にしたり、任意のテクスチャを使用する事もできます。
前提条件
今回の問題を確認した環境は下記の通りになります。
- Unity5.4.1f1
- Unity Personal Edition (無料版)
- XperiaZ3
問題点
アプリの流れ
エディター上のテストではスプラッシュ画面は再生されないので気付けないのですが、実機テストをしてみるとスプラッシュ画面周りの挙動で問題が発生しました。今回問題に遭遇したアプリでは下図のような遷移の流れになっています。
アプリを開くとまずはスプラッシュ画面が表示されています。スプラッシュ画面が非表示になるとタイトル画面が見えるようになります。タイトル画面では画面全体を覆うuGUIのImageが貼られていて、画面をタッチするとEventTriggerのPointer Clickからステージ選択画面へ遷移するための関数が呼び出されます。
※画像はiOS/Androidで2016年10月リリース予定のアプリです。当ブログ主が初めて制作するゲームになります。よろしくおねがいします。
発生した問題
アプリ起動時のスプラッシュ画面表示中に画面をタッチされると、タイトル画面の表示が一瞬だけしかされずに、すぐにステージ選択画面へ遷移してしまいます。
問題の原因
この問題の原因はUntiyがスプラッシュ画面を非表示にする際の処理の流れにあります。
- Untiy有料版の場合
- 最初のSceneの読み込み開始と同時にスプラッシュ画面を表示
- Sceneの読み込みが完了したらスプラッシュ画面を非表示、同時に各スクリプトが動作を開始
- Unity無料版の場合
- 最初のSceneの読み込み開始と同時にスプラッシュ画面を表示
- Sceneの読み込みが完了したら各スクリプトが動作を開始
- 一定時間後(約10秒)にSceneの読み込みが完了していたらスプラッシュ画面を非表示にする
つまりこの問題の原因は、Untiy無料版ではSceneの読み込みが完了して各スクリプトが動作を開始しているのにもかかわらず、規定の時間経過するまではスプラッシュ画面が画面全体を隠し続けている事です。
スプラッシュ画面の表示非表示はスクリプトの動作に関与しないようになっているので、もしタイトル画面にボタンを用意していたら、それはスプラッシュ画面で隠されているだけで既にそこにはあるので押されてしまえば反応してしまいます。無料版の場合ではスプラッシュ画面は約10秒間という長い時間ずっと表示され続けるので画面を触ってしまうユーザーも多いと思います。また、この仕様は今回の問題以外にも様々な問題を引き起こすことが想像できます。アニメーションの再生開始タイミングがずれたり、音がずれたり、他にもたくさんあると思います。
解決策
Application.isShowingSplashScreen
Application.isShowingSplashScreenって何?
スプラッシュ画面が表示されているか確認します。アプリケーションが現時点でスプラッシュ画面を表示している場合は true を返します。
失敗例
初めにネットで調べて真似をしてみたのですが、Unityのバージョンによる違いのせいか、期待していた結果は得られませんでした。また、Unity5.3系では、Application.isShowingSplashScreenの値が変化しない不具合があるようなので注意して下さい。Unity5.4系では既に対応済みです。
成功例
上述した書き方では解決しませんでした。どうやら、スプラッシュ画面中で「画面にタッチした」瞬間にUpdate関数を通過するのではなくて、「画面にタッチした」という情報を保持したまま、スプラッシュ画面が閉じて、それから改めて「画面にタッチした」という情報を送っているように見えます。なので一度Update関数を何もさせずに通過させて「画面にタッチした」という情報を空振りさせようと考えて、下記のように書き直しました。処理の場所をEventTriggerからの呼び出しではなく、Update関数内に移動しています。そして、「スプラッシュ画面が閉じてから一度Update関数を何もせずに通過したか」のフラグを用意しました。
これで無事に解決しました。
【2016年最新版】わかりやすく徹底解説!Apple Developer Programへの登録手順(個人)
Apple Developer Programって何?
あなたが開発したアプリをApp Storeで公開するためには、Apple社が定める開発者用のアカウントを登録する必要があります。Apple Developer Program に登録するとアプリを公開できるようになる以外にも、ベータ版ソフトウェア、アプリ用の高度な機能、広範なベータテストツール、アプリ分析機能なども利用できるようになります。なお、Apple社のApple Developer Programの登録には、年間99US$が必要です。為替ルートにも影響されますが2016年9月時点の日本では年間11800円(税抜き)が必要になります。
以前までは、iOS Developer Program、Mac Developer Program、Safari Developer Programの3種類があり、必要に応じてそれぞれ個別のライセンス契約と登録費用が必要でしたが、2015年6月8日以降、Apple Developer Programとして統合されました。Apple Developer Programに登録するだけで、iPhone / iPad / Apple Watch / Mac用のアプリ開発が行えるようになります。
Apple Developer Programに登録する際の注意点
登録情報は全て英語で入力する
Apple Developer Programのアカウント情報には日本語を使うことができません。名前や住所を日本語で記述していると検索することができなくなるため、全てローマ字で記入する事を要求されます。Apple Developer Programへの登録にはApple IDが必要になりますが、そちらも必ず全てローマ字で記入して下さい。Apple Developer Programへの登録を申請した際に、Apple IDに登録されている情報と齟齬がある場合にはActivation時に登録申請が却下されてしまうからです。Activationというのは、正規のライセンスを保持していることを確認するために行われる認証処理のことで、非合法に入手したライセンス契約に反する使用を防止するためのものです。Apple Developer Programを購入して登録申請を行うと、このActivationが行われ、それが完了するとApple Developer Programが利用できるようになったことを知らせるメールが送られてきます。
Apple Developer Program専用のApple IDを新しく用意する
Apple IDを既に持っていたとしても、Apple Developer Program専用のApple IDを新しく用意して下さい。上述しましたが、Apple Developer Programのアカウント情報には日本語を使うことができません。そして、Apple IDの登録情報はApple Developer Programの登録情報と一致させる必要があります。ところが、iTunesでアプリなどを購入する場合は「日本語で」アカウントを登録しなければなりません。そうでなければアプリを購入することができなくなります。つまり、Apple Developer Programのため英語表記にするとiTunesが使えなくなり、iTunesで日本語表記にするとApple Developer Programで決済できなくなります。
ブラウザはSafariを使用する
ボタンが反応しない、レスポンスが返ってこない、各種登録がうまくいかない、などのSafariブラウザ依存の仕様によるエラーが発生する為、ブラウザは必ずSafariを使用してください。また、他のApple IDでSign In実績がある場合、時折不穏な遷移をすることがありますので、その際はSafariのキャッシュを削除してから作業してください。キャッシュの削除の手順は下記のリンク先を参考にしてください。
ブラウザーのキャッシュを削除する方法を教えてほしい。(Safari 6~8) | 会員サポート > Q&A(よくあるご質問) : @nifty
Apple Developer Programへの登録手順
Apple Developer Program専用のApple IDを作成する
Apple Developer Program - Apple Developerにアクセスします。
画面右上の「登録」をクリックします。
「登録を開始する」をクリックします。
既にApple IDを持っていたとしても、Apple Developer Program専用のApple IDを作成します。「Create Apple ID」をクリックします。
name@example.com
アドレスを入力します。
password
パスワードを入力します。
confirm password
確認のためもう一度パスワードを入力します。
first name
ローマ字で名前を入力します。
last name
ローマ字で名字を入力します。
birthday
誕生日をmm/dd/yyyyの形式で入力します。mはmonth(月)、ddはday(日)、yyyyはyaers(年)です。
Security Question 1 ~ 3
パスワードを忘れてしまった時にあなたの身元を確認する為に、3つの質問とその答えを入力します。
①United States
Japanに変更して下さい。
Announceements
アップル製品、サービス、ソフトウェアに関するアップデート情報やオススメ情報のお知らせを受け取りたくない場合は、チェックを外して下さい。
Apple Music, iTunes, iBooks, and App Store Offers
音楽、アプリ、映画、テレビ、書籍、などのオススメ情報のお知らせを受け取りたくない場合は、チェックを外して下さい。
type the characters in the image
人間であることを証明する為に左図の中にある文字を入力します。
全ての入力が終わったら「Continue」をクリックします。
先ほど入力したアドレスの方に6桁の数値が送られてくるので、それを入力したら「Verify」をクリックします。これでApple Developer Program専用のAppleIDが作成できました。「Verify」をクリックすると、Apple Developerサイトのサインインの画面に遷移します。
Apple DeveloperサイトにApple IDでサインインする
先ほど作成したApple Developer Program専用のApple IDで、サインインします。
AppleIDとPasswordを入力して「Sign In」をクリックします。
①にチェックして「Submit」をクリックします。
ちなみに①の意味は、"私は法定年齢(多くの国では18歳)に達しています。そして上記の契約に拘束される事に同意します"です。法定年齢というのは単独で法律行為を行う事ができる年齢のことです。日本では満20歳からになっているので、もしあなたがそれを満たしていない場合はここから先に進む事は許可されません。
②はAppleデベロッパー向けのマーケティングメールを受け取りたいか聞かれています。マーケティングメールというのは、企業が保有するメールアドレス全体に一斉配信する"メルマガ"とは異なり、個々の顧客・ユーザーの属性やニーズ、購買履歴などに合わせて個別に最適化されて配信されるメールのことをいいます。
「Submit」をクリックして次に進みます。
Apple Developer サイトにApple IDでログインできました。右上のモザイクの箇所にはローマ字表記のあなたの名前が表示されているはずです。
Apple Developer Programに登録する
今までの日本語だったサイトが唐突に英語になっています。ページごとに英語表記だったり日本語表記だったりしますが、入力情報(英語で入力しなければならないのか、日本語で入力しなければならないのか)に注意していればサイトの表記が英語表記でも特に問題ありません。画面右上の「Enroll」をクリックします。Enrollは登録という意味です。
先ほどこのページの日本語バージョンを既に見ているので細かい説明は省きます。「Start Your Enrollment」をクリックします。
画面上部に書いてある英文の意味は次の通りです。"このApple IDアカウントに登録されている情報は法的な契約の為に使用されるので、あなたの氏名と国が正しいことを確認してください。もしアカウント情報を編集したい時は'contact us'をクリックして、お問い合わせください"
画面中部の「Entity Type」は、あなたが個人として登録するのか組織として登録するのかを問われています。「Individual / Sole Proprietor / Single Person Business」を選択します。この項目を選択すると警告文が現れます。意味は次の通りです。"あなたの会社名がApple Storeで販売社として表示されるためには、あなたの会社が国から法人として認識されていなければなりません。国に認識されていない個人事業主や個人による法人が、Appleによってアプリを配布する場合は、会社名ではなく戸籍上の名前を使う必要があります。"
問題なければ「Continue」をクリックします。
まずは①のContact Informationの入力欄から解説します。
書いてある英文の意味は次の通りです。"このApple IDに登録されている名前はアプリの販売者名として表示されます。他にも連絡先や銀行業務にも使われます。必ず氏名が正しい事を確認して下さい。編集したい場合は連絡ください"
Legal Name
あなたの正式な名前をローマ字で入力します。
Phone
電話番号を入力します。
CounryCodeは日本の場合、81です。
PhoneNumberは市外局番の先頭の0を省いた番号を入力します。
例えば電話番号が080-1234-5678なら「81」「8012345678」とそれぞれ入力します。
一番右のExtentionは"拡張"という意味で、ここには何も入力しません。
Address Line1
①の枠内のこの項目では日本語で、番地を入力します。
Address Line2
①の枠内のこの項目では日本語で、アパート・マンション名を入力します。
Town/City
①の枠内のこの項目では日本語で、市区町村を入力します。
State/Province
①の枠内のこの項目では日本語で、都道府県を入力します。
Postal Code
郵便番号を入力します。
次は②のRomanized Contact Informationの入力欄を解説します。
書いてある英文の意味は"英語で書いて下さい"です。
Given Name
ローマ字で名前を入力します。
Family Name
ローマ字で苗字を入力します。
Address Line1
②の枠内のこの項目では英語で、番地を入力します。
Address Line2
②の枠内のこの項目では英語で、アパート・マンション名を入力します。
Town/City
②の枠内のこの項目では英語で、市区町村を入力します。
State/Province
②の枠内のこの項目では英語で、都道府県を入力します。
Postal Code
郵便番号を入力します。
英語での住所の書き方はこちらのリンク先を参考にして下さい。
③にチェックを入れて「Continue」をクリックします。
入力した情報が正しいことを確認して「Continue」をクリックします。
「Purchase」をクリックします。購入という意味です。
改めてApple IDでのサインインを要求されますのでサインインします。
必要な情報を入力して「続ける」をクリックします。
入力した情報が正しい事を確認して「ご注文の確定」をクリックします。
購入が完了しました。画面中部に「製品のアクティベートが完了したら、メールでご連絡いたします」と書かれています。アクティベートというのは、正規のライセンスを保持していることを確認するために行われる認証処理のことで、非合法に入手したライセンス契約に反する使用を防止するためのものです。Apple Developer Programを購入して登録申請を行うと、このアクティベートが行われ、それが完了するとApple Developer Programが利用できるようになったことを知らせるメールが送られてきます。アクティベートは48時間以内に完了します。
Apple Developer Program - Apple Developerにログインしてみてください。
画面右上の「メンバーセンター」をクリックします。
上図のように画面右上部に「Pending」と書かれていたら審査中です。
アクティベートが完了して、無事にApple Developer Programへの登録が完了すると上図のように、「Pending」だった箇所にアカウント名が表示されます。
48時間以上待ってもアクティベート完了のメールが来ない場合
48時間待ってもアクティベート完了のメールが来ない方は、おそらく何らかの不備があり、購入に失敗している可能性が高いです。AppleIDの登録情報、Apple Developer Program購入時に入力した情報、クレジットカード会社への登録情報など、一つでも相違があるとActivateが失敗します。これを解決するにはAppleに問い合わせて人的にActivateしてもらう必要がありますので、その方法を記述します。
Apple Developer Program - Apple Developerにログインします。
最下部までスクロールしていき「お問い合わせ」をクリックします。
「Apple Developer Program サポート」をクリックします。
サインインします。
こちらからお問い合わせができます。不安にならなくても、1営業日以内に返事が来てとても親切に対応してくれるので、問題はすぐ解決するはずです。
【2016年最新版】ゼロから解説!Unityで開発したゲームにUnityAdsで広告を載せて収益を得る手順
UnityAdsって何?
UnityAdsの特徴
UnityAdsはゲームに特化したゲーム内動画広告です。広告の内容は"ゲームのアプリの動画形式の広告"限定になっています。また、対応しているプラットフォームはiOSとAndroidのみです。UnityAdsはUntiyに公式サポートされている広告サービスでとにかく実装が簡単です。あなたはUntiyAdsであなたのゲーム内に動画広告を載せることで収益を得ることができます。
UnityAdsを選ぶメリット
実装が驚くほど簡単
Unityに公式サポートされている広告サービスなので実装が驚くほど簡単です。UnityAdsは登場した当初からとても簡単に実装できる広告サービスでしたが、Unity5.2以降では初期化のコードを書く必要が無くなったりSDKのインポートすら不要になるなどの幾つかの大きな変更点があり、さらに簡単に扱えるようになりました。
Appleの審査でリジェクトされない
Appleのアプリ内広告に対する姿勢は2014年頃から厳しくなっています。バナー広告やアイコン広告、ウォール広告など様々な種類の広告がありますが、それらの広告はリジェクトの理由になってしまうことがあります。かつてあまりにもリジェクトされすぎるので無料アプリ業界に激震が走ったこともあると聞いています。ですが動画広告に関してはインセンティブ付与も含めてAppleは許可する方針でいます。
収益モデル
「UntiyAdsは、ユーザーに広告動画を見てもらい、実際にインストールされると収益が発生する」のように書かれた記事が多いのですが、それは正確ではありません。出稿される広告によって収益モデルは異なります。
①CPI(Consumer Price Index)=インストール時に開発者へ収益が発生する
②CPV(Cost Per View)=動画視聴「開始時」に開発者へ収益が発生する
欧米ではCPIが主流ですが、日本ではCPVが多いようです。
1回の再生あたりに貰える広告収入の単価というのは広告のジャンルや時期によって変動するので正確な値はわかりませんが、およそ2円〜1円と言われています。時期によって変動するというのは例えば、クリスマスがあり広告出稿が集中する12月に比べて1月は広告出稿が減りやすい上に再生回数は伸びやすいため再生単価は下がりやすくなります。
UntiyAdsを利用する際の注意点
動画が在庫切れになることがある
動画の再生回数についての上限設定はありませんが、動画の種類数については24時間ごとに最大25種類までという上限設定があり、一度視聴した動画はその後1時間は同じユーザーに表示されません。なので短期間に複数回動画を視聴すると、所謂「在庫切れ」の状態になることがあります。残念ながらこの場合は Advertisement.IsReady() の値が false を返し、動画広告を表示することができません。
UntiyAdsを使用した動画広告の再生後に実機のみ音が鳴らなくなる不具合
Untiy5.3.5f1でUntiyAdsを使用した動画広告の再生後に実機のみ音が鳴らなくなる不具合がありました。最新のUnity5.4.1f1にアップデートすることで無事に解決しました。不具合の原因を考えている時に下記のリンク先がとても参考になりました。
起動時に広告の初期化に失敗するとアプリを終了しない限りずっと広告が再生されない
アプリ「ゲームが起動されたよ。広告の準備しといて!」(Advertisement.Initialize())
アプリ「広告を再生したいんだけど準備はできてる?」(Advertisement.isReady())
UntiyAdsサーバー「できてるよ」
アプリ「広告表示!」(Advertisement.Show())
という流れでUntiyAdsの広告は再生されています。この最初のAdvertisement.Initialize()が起動時の1度きりしか呼び出されないのでそこで失敗してしまうと広告が再生されなくなります。詳細はこちらの記事がとても参考になりました。
「開発したアプリは13歳以下の児童も対象にしていますか?」という意外と重要な項目
UntiyAdsの設定をしている時に必ずこの質問をされます。「13歳以下の児童にも遊んでもらえた方が良いから✔︎しておこう」と安易な考えで設定をしてしまっている方も多いと思いますがここでの回答が広告収益に大きな影響を及ぼすかもしれません。
米国の13歳以下の児童も遊べるアプリケーションを開発する開発者は、COPPA 条例(the Children’s Online Privacy and Protection Act) に従う必要があります。COPPAは、13歳未満の子供から個人情報をオンラインで収集するときに、子供のプライバシーとオンラインの安全性を守るために適用される法律です。つまりこの項目にチェックを入れた場合、Unity Analytics および Unity Adsで収集するデータが制限されます。13歳以下の子供も対象に含むことでダウンロード数が伸びるという恩恵がある一方で収集するデータが制限されるというのが具体的にどういったデメリットがあるかというと、UnityAdsには、プレイヤーの情報から最適な広告を配信する仕組み( Behavioral targeting)があります。Unity の Machine Learning Based Targeting(機械学習ベースのターゲティング)が最も適切なプレイヤーに広告をお届けするのです。しかし13歳以下も対象とするゲームの場合、UnityAds は Behaviorally targeting を行いません。 COPPA レギュレーションによって 13歳以下のユーザーに Behavioral targeting のための情報収集を行うことは禁じられているためです。
アプリ内課金の有無やその内容にもよりますが、13歳以下のユーザーが収益に繋がらないと思うのならいっそ13歳以下のダウンロードを制限して、COPPAによる制限から解放され、Unity Analytics および Unity Ads両方の恩恵を最大限に活用するというのも一つの手です。
UntiyAdsを実装する手順
UntiyAdsにログインする
こちらのリンクからUntiy Adsの公式サイトに飛んでください。
「はじめる」をクリックしてます。
「UDNログイン、または登録」をクリックします。
UDNというのはUnity Developer Networkの略称です。2012年にUnityのユーザーアカウントシステムが刷新されて各サービスがシングルサインオン(一つのアカウントでログイン)に対応しました。Unity Adsのアカウントを作らなくてもUnityのアカウントでログインできます。
「EARN MONEY WITH YOUR GAMES」をクリックしてください。
ここではUntiyAdsを利用する目的を問われていて、前者は「あなたのゲームに動画広告を載せて収益化します」という意味で、後者は「広告を出稿してあなたのゲームに新規ユーザーを獲得します」という意味です。
UntiyのIDとPasswordでログインします。
UntiyAdsの広告を有効にする
ログインしたら上図のページに飛ぶので「Add new project」をクリックしてください。
「Enable UnityAds for an existing project」という項目は「既存のプロジェクトで広告を有効にする」という意味です。UntiyのNewProjectから既にアプリを生成済みならこちらのプルダウンメニューから選択します。僕は今回PuzzleMatchThreeというプロジェクト名でアプリを作っていたのでそれを選択しています。その右にある「Create a new peoject and enable UnityAds」は今ここで最初から広告が有効になっているプロジェクトを生成するということです。左側から既存のプロジェクトを選択する場合は不要な項目です。
iOSのプラットフォームでリリースする予定があるなら①の領域をクリックしましょう。一つ前の画像と比べると分かりますが、①の領域の右上に「✔︎」がつきます。領域内に「This game has not been published yet」という項目があり、これは「アプリをまだリリースしていません」という意味でデフォルトでは✔︎がついた状態になっています。もし既にアプリをリリース済みならこの✔︎を外すと、その上にある入力欄がアクティブになるのでAppStoreのURLを貼りましょう。Androidのプラットフォームでリリースする予定があるなら同じように②の領域をクリックしましょう。
③の✔︎項目は「このゲームは13以下を対象としていますか」という意味になります。
この項目は広告収益に大きな影響を与えうるとても重要な項目です。この記事の目次から飛べる「UntiyAdsを利用する際の注意点」の方に詳細を書いておきます。そちらを読んでチェックをつけるかどうかを選んでください。
全ての設定が終わったら④をクリックします。
このページはUntiyAdsの具体的な実装手順を案内してくれています。
「IOS AND ANDROID INTEGRATION (NON-UNITY)」の枠は、Untiy以外で開発したアプリでUntiyAdsを利用する場合の手順です。
「UNTIY INTEGRATIONS」の枠は、Unity5.1よりも古いバージョンで開発したアプリでUntiyAdsを利用する場合の手順です。
Untiy5.2以降で開発している方が大多数だと思いますが、その方々はこのページは無視して「OK, Got it!」をクリックしてください。何もしなくても初めからUnityAdsを使える環境は整っています。
こちらが管理画面になります。広告の収益を確認したりアプリのGAME IDを確認したりできます。赤枠で囲まれた箇所をクリックします。
赤丸で囲まれた箇所がそれぞれiOS用とAndroid用のGAME IDです。あとで使います。
UntiyAdsを実装する
初期化する
Untiyでプロジェクトを開いて、画面右上の赤丸で囲まれた雲のアイコンをクリックすると「Services」というタブが開きます。
赤枠で囲まれた箇所をクリックしてUntiyのアカウントを選びます。
Adsという項目がOFFになっているのONにするためにクリックします。
赤丸で囲まれているトグルをクリックして、AdsをONに切り替えます。
このアプリが13歳以下も対象にしているかどうかのチェック項目です。必要に応じてチェックをしましょう。「Continue」をクリックして次に進みます。
「Advanced」という項目が現れるので、赤丸で囲まれた矢印をクリックします。
赤枠で囲まれた箇所に先ほど取得したGAME IDを入力します。
ここに入力しておくことでアプリ起動時に自動でAdvertisement.Initialize("GAME ID", false)を呼び出して広告の準備を始めてくれます。ちなみに第一引数は登録したゲームID、第二引数はテストモードがONかOFFかです。UnityAdsに関する古い記事だとこの初期化をコードで実装していますが、今現在ではその必要はなく、上図の箇所で指定するだけで済みます。
使用する場所でusingする
広告表示する
これだけで広告がでるようになります
【2016年最新版】ゼロから解説するYouTubeで動画を公開して広告収入を得る手順
YouTubeって何?
Googoleが提供する世界最大規模の動画共有サービス
YouTube(ユーチューブ)は、Googoleが提供する世界最大規模の動画共有サービスです。Youは「あなた」、Tubeは「ブラウン管」(すなわち「テレビ」)という意味です。YouTubeの最大の魅力は、閲覧できる動画の数がその他の動画共有サービスに比べて大幅に上回っている点です。毎月十億人以上のユニークユーザーがYouTubeにアクセスしています。これはインターネット利用者の2人に1人はYouTubeに訪問していることになると言われています。
YouTubeは今も右肩上がりで成長し続けている
そしてYouTubeは今も右肩上がりで成長し続けています。2005年にサービスが開始して、2011年には1分あたり約48時間分の動画がアップロードされるようになりました。その後も勢いが衰える事は無く、2012年には1分あたり約72時間分、2013年に約100時間、そして2014年にはなんと約300時間に到達したとも言われています。実際に私たちの生活を見渡してみても、ここ数年でYouTubeは欠かせない生活の基盤として定着してきたように思います。例えば、最近ではスマートフォンを購入したときに最初からYouTubeが端末にインストールされていたりしますよね。
YouTubeで動画を公開すれば広告収入が貰える
YouTubeの動画再生によって得られる広告収入を主な収入源として生活している人の事を「YouTuber」あるいは「YouTubeクリエイター」と呼びます。 1回の再生あたりに貰える広告収入の単価というのは広告のジャンルや時期によって変動するので正確な値はわかりませんが、およそ1円〜0.025円と言われています。時期によって変動するというのは例えば、クリスマスがあり広告出稿が集中する12月に比べて1月は広告出稿が減りやすい上に再生回数は伸びやすいため再生単価は下がりやすくなります。今回の記事では実際にYouTubeで動画を公開して広告収入を得るまでの手順を解説します。
YouTubeで動画を公開して広告収入を得る手順
実は、YouTubeで動画を公開する事はFacebookやTwitterで写真を公開することと同じくらい容易な事です。ですので、気構えずにリラックスして挑戦してみましょう。
Gmailのアカウントを取得する
Googleが提供するサービスであるYouTubeにログインするためにはGmailのアカウントが必要になります。Gmailとは、Googleが無料で提供しているメールサービスです。例えば、あなたのスマートフォンがAUなら「@ezweb.ne.jp」、Docomoなら「@docomo.ne.jp」といったようなメールアドレスを普段使われていると思います。同じようにGoogleなら「@gmail.com」というメールアドレスが使えます。AUの人が「@docomo.ne.jp」を使う事はできませんが、Googleの「@gmail.com」というメールアドレスはAUの人でもDocomoの人でもSoftBankの人でも、とにかく誰でも使う事ができるメールアドレスです。
まず、アカウント作成画面にアクセスします。パソコンから入ると下図のような画面になります。画面右側にある入力項目欄に、名前やメールアドレスなどを設定していきましょう。
スマートフォンから入った場合は下図のような画面になります。画面下側の「または新しいアカウントを作成」を押していただくと名前の入力項目欄が現れますので設定して「次へ」を押してください。
各項目欄の概要は下記になります。
【名前】名前を入力してください。必ずしも本名である必要はありません。YouTubeで動画を公開したりコメントを入力する際にはこちらの名前が表示されます。
【ユーザー名】任意の名前で構いませんが、誰かが既に使用している名前は許可されません。
【パスワード】アカウントを利用する際に必要になるパスワードです。
【成年月日】誕生日を入力してください。
【性別】性別を入力してください。
【携帯電話】こちらは必須項目ではないので、入力しなくても大丈夫です。
【現在のメールアドレス】こちらは必須項目ではないので、入力しなくても大丈夫です。
【国】「日本」と設定しましょう。
全て、入力し終えたら「次のステップ」を選択しましょう。すると、「アカウント作成完了画面」が表示され、あなたに付与されるGmailのメールアドレスも表記されています。このメールアドレスとパスワードは忘れないようにしましょう。
YouTubeにログインしてチャンネルを作成する
動画をアップロードするためにはチャンネルを作成する必要があります。チャンネルというのはあなたの動画を公開する場所の事です。例えば日テレが4チャンネルでフジテレビが8チャンネルで放送されているのと同じように、あなたの動画を公開するのにもチャンネルが必要です。まずはYouTubeにアクセスしてください。
画面右上の人型アイコンをクリックすると出てくる「クリエイターツール」をクリックしてください。
「チャンネルを作成する」をクリックしてください。
ここで入力される名前がそのままチャンネル名になります。デフォルトではGmailのアカウントの名前がそのまま使われているので、必要に応じて修正しましょう。名前の入力ができたら「チャンネルを作成」をクリックすれば、あなたのチャンネルが作られます。
広告収入を受け取るための設定をする
動画に広告を貼り収入を得る為にはいくつかの初期設定を変更する必要があります。YouTubeへの動画投稿はスマートフォンだけでもできるのですが、設定の変更だけはパソコンからログインする必要があります。
動画を収益化対象にする
画面右上の人型アイコンをクリックすると出てくる「クリエイターツール」をクリックしてください。
画面左側にある「チャンネル」をクリックします。
「収益受け取り」の項目にある「有効にする」をクリックします。
「アカウントを有効にする」をクリックします。
利用規約が現れるので全ての項目にチェックを入れて「同意する」をクリックします。
動画を収益化できるようになりました!
Google Adsenseアカウントと関連付ける
動画に広告を貼って発生した収益を受け取る為にはGoogle AdsenseアカウントとYouTubeのアカウントを関連付ける必要があります。
①「チャンネル」を開きます
②「収益受け取り」をクリックします
③「AdSenseアカウントを関連付ける」をクリックします
「次へ」をクリックします。
「ログイン」をクリックします。
コンテンツの言語を「日本語」に変更しましょう。
入力項目欄に、名前や住所などを設定していきましょう。収益を受け取る為に必要な情報です。
各項目欄の概要は下記になります。
【国または地域】「日本」に設定します
【タイムゾーン】「東京」に設定します
【口座の種類】「個人」に設定します。企業の方は「企業」に設定します。
【名前と住所】正確な住所と本名を入力してください
【メインの連絡先】電話番号とメールアドレスを入力してください。
【AdSenseメール設定】お好みでお選びください。「はい」にすると定期的にメールが送られてきます。どれも頻度は数ヶ月に一度程度です。各メールの詳細についてはこちらのヘルプを参考にして下さい。
全て、入力し終えたら「お申し込みを送信」を選択しましょう。
「AdSenseの関連づけを確認/変更する」をクリックします。
「変更」をクリックします。
これで全ての設定が終わりました!お疲れ様です!
動画を撮る
ここまでの操作でYouTubeの初期設定は終了です。大変でしたか?でも一度設定さえしてしまえれば今後はやらなくていい作業なので安心してください。それではいよいよ動画を撮ります。高額なカメラや動画編集用ソフトなどの特別なものは何も必要ありません。お手元にあるスマートフォンで気軽に動画を撮ってみましょう。動画の内容は公的良俗に反するようなものでなければ何でも構いません。コンビニの新商品を撮影してみたり、旅行の思い出を撮影してみたり、そういった友達に見せるような平凡な内容で大丈夫です。ただし著作権や肖像権には充分に注意してください。
動画をアップロードする
今回はスマートフォンからYouTubeにログインして動画をアップロードしてみます。まずはYouTubeにアクセスしてください。
画面右上の人型アイコンをタップしてください。
「ログイン」をタップしてログインします。
カメラマークのアイコンをタップしてアップロードする動画を選んで公開しましょう。