【最初の一歩】ゲーム開発に必要なパソコンの選び方【プログラマー編】
基本知識
パソコンとは
パソコンとはパーソナルコンピューターの略です。ゲームを開発するためにはパソコンが必要になります。パソコンはハードウェアとソフトウェアで構成されています。ハードウェアとは物理的に存在していて触れることができる、パソコン本体のことです。ソフトウェアとは物理的には存在せず触れることができない、パソコンの中にインストールするものです。
ゲームを開発するためにはハードウェアであるパソコン本体に、ソフトウェアである画像編集ソフトや3Dアニメーションソフトをインストールする必要があります。ハードウェアの性能が低いパソコンではせっかくソフトウェアをインストールしても動かすことができません。そのため、まずは何をインストールするかを考えて、そこからパソコンを選んでいきましょう。
ハードウェア一覧(パソコンの部品)
CPU(Central Processing Unit)
CPUの性能が高いほどおよそ全ての処理速度が向上し快適に動作します。インターネットをするぐらいならCPUに負荷はあまりかからず処理が遅くなるようなことはないですが、画像編集ソフトや3Dアニメーションソフトなどの専門的なソフトウェアを使用するのならCPUの性能は大切になります。
GPU(Graphics Processing Unit)
GPUの性能が高いほど3Dグラフィックス描写の処理能力が向上します。CPUがコンピューター全体の計算処理を担当しているのに対してGPUは3Dグラフィックスなどの画像描写に必要な計算処理を担当します。
メモリ
メモリの性能が高いほど複数の作業を並行することができます。例えば画像編集ソフトを起動しながら3Dアニメーションソフトを起動したりなんてこともできるようになります。
ストレージ
ストレージの性能が高いほど音楽や写真や動画などたくさんのデータが保存できます。
その他の部品
ディスプレイやキーボード、マウスなどもハードウェア(パソコンの部品)です。
ソフトウェア一覧
OS(Operating System)
OSはハードウェアの制御をするためのソフトウェアです。WindowsとMacOSが有名ですよね。ゲーム開発をしたいプログラマーが選ぶべきOSはMacOSです。なぜならスマートフォン用アプリを開発する際にWindowsではAndroid用のゲームしか開発できませんが、MacOSならAndroid用とiOS用の両方のゲームを開発することができるからです。
その他のソフトウェア
OSはすべてのソフトウェアの土台となるソフトウェアであり、他のソフトウェアたちとは異なる存在です。文書作成ソフト、表計算ソフト、画像編集ソフト、3Dアニメーションソフトなどの他のソフトウェアたちは厳密にはアプリケーションソフトウェアと呼ばれています。次項ではゲーム開発に必要なソフトウェアたちを紹介していきます。
ゲーム開発に必要な各種ソフトウェアの紹介(推奨環境付き)
ゲームエンジン
ゲームエンジンとは、ゲームを作るための統合開発環境のことです。ゲームを開発しようと思った時に3D描画やサウンド再生や重力計算などの、どのゲームでも必要になる汎用的な機能をゼロから開発するのは無駄が多いですよね。ゲームエンジンはそれらの機能を最初から備えた、ゲーム開発の効率を大幅に向上するためのソフトウェアであり、現代のゲーム開発において欠かせない存在となっています。
Unity
推奨環境について公式発表なし
Unreal Engine
Unreal Engine | ハードウェア&ソフトウェア仕様
画像編集ソフト
Photoshop
Illustrator
CLIP STUDIO
2Dアニメーションソフト
Spine
推奨環境について公式発表なし
Live2D
動作環境 | Live2D Manuals & Tutorials
3Dアニメーションソフト
Maya
Autodesk Maya 2018 の動作環境 | Maya | Autodesk Knowledge Network
Blender
Metasequoia
ウイルス対策ソフト
ESET
動作環境|ESET Endpoint Protection Advanced|キヤノンITソリューションズ
パソコンを選ぶ
ゲーム開発のための推奨環境
先述した全てのソフトウェアの推奨環境を満たす性能は下記のようになります。
OS:Mac OS X バージョン 10.13 以上(WindowsではiOSアプリの開発が出来ない)
CPU:64bit クアッドコア Intel Core i7、2.5 GHz 以上
メモリ:16 GB
ストレージ:256 GB
推奨環境を満たすパソコン一覧
MacBookPro
MacBookProの長所は、高性能なパソコンを手軽に持ち運ぶことができることです。外出先で使用する機会が無いとも限りませんし、家の中でも家族と写真を見るときなど動かす機会は多いです。MacBookProの短所は価格です。先述した推奨環境を満たすMacBookProの価格は 327,024 円(税込)にもなります。
OS:Mac OS X バージョン 10.13
CPU:64bit ヘキサコア Intel Core i7、2.6GHz(Turbo Boost使用時最大4.3GHz)
メモリ:16 GB
ストレージ:512 GB
iMac
iMacの長所は、コストパフォーマンスの高さです。MacBookProよりも高い性能と大きなディスプレイを持ちながら値段は261,144円(税込)です。パソコンで重たい作業をするのであれば、排熱の問題からしてもMacBoolProよりもiMacの方が優れています。iMacの短所は持ち運びができないことです。
OS:Mac OS X バージョン 10.13
CPU:64bit クアッドコア Intel Core i7、3.6GHz
メモリ:16 GB
ストレージ:512 GB
※オプションでプロセッサ、メモリ、ストレージをグレードアップしています。
その他の候補(iMacPro / MacPro / MacMini)
その他の候補としては、iMacPro、MacPro、MacMiniがあります。iMacProとMacProについては性能は申し分ないのですが価格帯がとても高く、MacBookProかiMacでの作業に限界を感じてから手をつければ良いと思うのでオススメはしません。MacMiniについては推奨環境は一応クリアしているのですが、発売日が2014年と時間が経っていて古い機種になるため現在購入するのはオススメはしません。