【2016年最新版】App Storeでアプリをリリースするために必要なProvisioningProfile(配布用プロビジョニングプロファイル)を作成する手順
Provisioning Profileって何?
iOSデバイスでアプリをインストールする際には様々な懸念事項を払拭する必要があります。例えば悪意ある第三者からのアプリを本物と間違えてインストールしないようにする必要があります。Provisioning Profile(プロビジョニングプロファイル)は「誰のどのマシンでどのデバイス向けに作られたアプリか」といった内容のファイルで、iOSデバイスに本物のアプリであるということを識別してもらうためのファイルです。なのでプロビジョニングプロファイルがアプリのリソースに組み込まれていないアプリはiOSデバイス上で動作させることはできません。
プロビジョニングプロファイルには、開発用、Ad Hoc用(テスト等のために配布する)、配布用の3種類があります。今回はApp Storeでアプリケーションを配布するために必要な配布用プロビジョニングプロファイルを作成する手順を解説します。
Provisioning Profile(配布用)を作成する際の注意点
事前に必要なもの
Apple Developer Programへの登録
プロビジョニングプロファイルはApple社のホストするWebサイトであるApple Developer Programで作成、管理します。なので作成するためにはApple社が定める開発者用のアカウントを登録しておく必要があります。Apple Developer Programへの登録手順はこちらで解説しています。
unitynightowlgames.hatenablog.com
App IDとCertificate
配布用プロビジョニングプロファイルは「誰のどのマシンで作られたアプリか」を証明する為のファイルなので、必要な情報は「App ID」と「Certificate(配布用証明書)」の2つです。それぞれの作成手順はこちらで解説しています。
unitynightowlgames.hatenablog.com
unitynightowlgames.hatenablog.com
ブラウザはSafariを使用する
ボタンが反応しない、レスポンスが返ってこない、各種登録がうまくいかない、などのSafariブラウザ依存の仕様によるエラーが発生する為、ブラウザは必ずSafariを使用してください。また、他のApple IDでSign In実績がある場合、時折不穏な遷移をすることがありますので、その際はSafariのキャッシュを削除してから作業してください。キャッシュの削除の手順は下記のリンク先を参考にしてください。
ブラウザーのキャッシュを削除する方法を教えてほしい。(Safari 6~8) | 会員サポート > Q&A(よくあるご質問) : @nifty
Provisioning Profile(配布用)の作成手順
プロビジョニングプロファイルの作成はApple Developer Programで行います。
Apple Developer Program - Apple Developerにアクセスします。
画面右上の「メンバーセンター」を押下します。
画面左下の「Provisioning Profiles」という項目内の「All」を選択します。
画面右上の「+」を押下して新規にProvisioningProfileを作成します。
開発用、AdHoc用、配布用の中からどの種類のプロビジョニングプロファイルを作成するかを問われています。今回はApp Storeで配信するための配布用プロビジョニングプロファイルを作成するのでDistributionという項目内の「App Store」を選択して「Continue」を押下します。
紐付けたい「App ID」を選択して「Continue」を押下します。
紐付けたいCerificate(証明書)を選択して「Continue」を押下します。
プロファイルの名前を決めて入力したら「Continue」を押下します。
ProvisioningProfileが生成されました。「DownLoad」を押下してダウンロードが完了したら「Done」を押下して手続きを終了します。ダウンロードした「(Profile Name).mobileprovision」という名前のProvisioningProfileをダブルクリックしてインストールします。
以上でProvisioningProfile(配布用)の作成は完了です。この後は、Xcodeにて作成したプロビジョニングファイルの設定をしていきます。